さようなら、初めまして。
「ふぅ、ごめんアイちゃん、何だかあったまってきたら寛いじゃって、長風呂になった。早く入って…。ん?いい匂いがする…」

あ、ジンさんだ。やっぱり…ジンさんはジンさんだ。
ちょっと短めだけど、何とか、上下のジャージ、着れたみたい。

「あー…これ、良かったら食べてみてください。何も無くて、適当に作った物ですけど」

体が温まればいいかと思って、豚汁を作った。
あとは、色々適当に。

「アイちゃんこれ…」

台所に立つ直ぐ後ろ、テーブルの傍に立った。

「私、お風呂に入ってきますから、嫌いじゃなかったら食べてください。…クシュン。服、もう少し待ってください。何だか、どこにも行けなくなっちゃいましたね。…クシュン、…はぁ」

「…うん、あ、いや…大丈夫?」

「え?」

…あ、…そうだ。濡れたからって今日はもう無理って決めつけちゃった。服が乾いたら、まだ出掛けられない時間でもないんだった。…あー、これどうぞ、なんて言ったから、強制的に計画を駄目にしてしまったんだ。

「あ、私、取り敢えず、サッとシャワー済ませちゃいますから」

出すならコーヒーくらいにしておけば良かったんだ。もう…失敗しちゃったな。…まあ、あとはジンさんに委ねてみよう。
返事も何も待たず、浴室に入った。直ぐ横だ。

頭からお湯を浴びた。クシュン…はぁ、温かい…。
…そうだ。今日は私、奢るって言ってたのに。
< 25 / 91 >

この作品をシェア

pagetop