さようなら、初めまして。
「…じゃあ」
「あ、はい、…有り難うございました」
「…うん。…じゃあ、さようなら、だな」
「え」
「ん?もう会えないだろ?俺も、もうあそこには行かないから。しつこくて、あの道、通りたくても通れなくなるだろ?偶然はもう無いよ。…じゃあ。あ、アイツには気をつけてね。って言っても…どうにも…か」
「大丈夫です…おやすみなさい」
行かなければ会わない。
「あ、うん、おやすみ…」
さようならって…。時間がない、て言ってた。それって。…会った時から、そんな感じの事、言ってた…。
「あの、どこかに、行くんですか?」
立ち入った話だ。引っ越すとか…、凄く遠いところに行ってしまうのだろうか。それがずっと…?。
「…だったら?」
…だとしても関係ない、て言われてる。そうよね。私…なんでもない、赤の他人…。
「聞いて知ったところで、だよね。今の感情…それは一時的な感情だよ。すぐ忘れる」
…会えなくなる。そうなら寂しいとは思う。きっと。…寂しい。それは、…一時的なモノ。
「…じゃあ」
あ。帰ってしまった。
…そうだよね。寂しいですって、言っても…しようがない。だって…。
私は気持ちに応えてない。そんな立場で、どこかに行くなら行かないで、なんて、言えない。………え…?あ。
「待って!」
追いかけた。
「ジンさん!行かないで」
「アイちゃん……アイ!」
「は、ぁ…ジンさん、…行かないで?…駄目。行っちゃ駄目。…嫌」
振り向いた胸に飛び込んだ。
「…どこにも行かないよ?」
「……え」
「あー、バイト、終わったから。ていうか、目的が終わったから、もう時間がないんだ」
「え?どういう意味…ですか?え?」
「んー、まあ、自由に出来る時間がなくなる?って事かな~」
「え?」
「狡かったかな…言い方…。聞きたい?」
「あ。…」
どこかに行ってしまうんじゃないの…?
「聞きたいなら、今度こそ部屋に連れて行くよ?」
「…聞きたいです」
「うん、じゃあ、行こうか。あ、部屋は?最初に出た時、ちゃんと鍵はした?」
「…あっ。えっと、大丈夫だとは思いますが、記憶が…」
慌てていた。訊かれると自信がなくなる。
「じゃあ、戻ろう。何かあったら大変だ」
「はい」
「話はゆっくり出来るから。慌てなくても心配ない…だろ?」
「は、い」
でも…、まだよくジンさんが解らない。
「あ、はい、…有り難うございました」
「…うん。…じゃあ、さようなら、だな」
「え」
「ん?もう会えないだろ?俺も、もうあそこには行かないから。しつこくて、あの道、通りたくても通れなくなるだろ?偶然はもう無いよ。…じゃあ。あ、アイツには気をつけてね。って言っても…どうにも…か」
「大丈夫です…おやすみなさい」
行かなければ会わない。
「あ、うん、おやすみ…」
さようならって…。時間がない、て言ってた。それって。…会った時から、そんな感じの事、言ってた…。
「あの、どこかに、行くんですか?」
立ち入った話だ。引っ越すとか…、凄く遠いところに行ってしまうのだろうか。それがずっと…?。
「…だったら?」
…だとしても関係ない、て言われてる。そうよね。私…なんでもない、赤の他人…。
「聞いて知ったところで、だよね。今の感情…それは一時的な感情だよ。すぐ忘れる」
…会えなくなる。そうなら寂しいとは思う。きっと。…寂しい。それは、…一時的なモノ。
「…じゃあ」
あ。帰ってしまった。
…そうだよね。寂しいですって、言っても…しようがない。だって…。
私は気持ちに応えてない。そんな立場で、どこかに行くなら行かないで、なんて、言えない。………え…?あ。
「待って!」
追いかけた。
「ジンさん!行かないで」
「アイちゃん……アイ!」
「は、ぁ…ジンさん、…行かないで?…駄目。行っちゃ駄目。…嫌」
振り向いた胸に飛び込んだ。
「…どこにも行かないよ?」
「……え」
「あー、バイト、終わったから。ていうか、目的が終わったから、もう時間がないんだ」
「え?どういう意味…ですか?え?」
「んー、まあ、自由に出来る時間がなくなる?って事かな~」
「え?」
「狡かったかな…言い方…。聞きたい?」
「あ。…」
どこかに行ってしまうんじゃないの…?
「聞きたいなら、今度こそ部屋に連れて行くよ?」
「…聞きたいです」
「うん、じゃあ、行こうか。あ、部屋は?最初に出た時、ちゃんと鍵はした?」
「…あっ。えっと、大丈夫だとは思いますが、記憶が…」
慌てていた。訊かれると自信がなくなる。
「じゃあ、戻ろう。何かあったら大変だ」
「はい」
「話はゆっくり出来るから。慌てなくても心配ない…だろ?」
「は、い」
でも…、まだよくジンさんが解らない。