さようなら、初めまして。
「え…」
あ、…違う人だ、誰…。
「さっきまでずっと居たの友達?もう帰ったの?じゃあねって、言ってたよね」
…あ。アキちゃんとの話、聞いてたの?……こういうの、困る。苦手。
「ねえ、もうこの後、用って無いの?」
…アキちゃん。アキちゃんなら上手くかわしてくれるかも知れないのに。
「ねえ、聞こえてる?」
何だか恐い…助けて。
「なあ」
一緒にあっちに行ってたら良かった。
「…約束…」
「な、に」
あっ。顎に手が触れた。や、体がガクガクし始めた。
「…約束、してるんです。もう…来るんです、その人。…だから」
…嫌、どこかに行って…。
「だから、何。そんなの嘘だろ?フ…下手だなぁ」
嘘よ。だって、前に立たれたら逃げられない。顔を捻った。バッグの紐をギュッと握った。
「退いてください…」
精一杯睨み返した。
「あ、それ威嚇のつもり?可愛い~。全然恐くないなぁ。なあ、いいだろ?一人だって解ってんだから。後は帰るだけだって。いいじゃん、つきあってよ、行こう。な?」
嫌。腕を握られた。触らないで。
「ちょっとだけだからさ」
ちょっとだけって何…。
「離して…大きな声出しますよ」
「どうぞ?」
あ、この人は知ってる。こんな風になってから大きな声は出せないって。出しますよって言ったら、教えてしまったも同然。騒ごうものなら簡単に口を塞がれてしまうだけ。はぁ…馬鹿だ、私。…恐い。誰か…。アキちゃん…。
「助け…」「痛っ!」
「ごめんごめん。はぁ…、随分、はぁ、待たせたな」
え…あ。
「アタ、痛、…痛い。んだよ、あんた。邪魔すんなよ」
腕を掴んで捻っていた。
「勝手に声かけてんじゃねえよ…。触んなよ。俺?解んない?俺はこの人の待ち人。な?」
あ、あ。
「ジ、ン…さ、ん」
「チッ、んだよ。もっとハッキリ断れよな。あ~あ。すみませんでしたっ」
こういう人は逃げ足が速い。もう居なくなった。
「あ…」
「大丈夫だったか?」
「あ、あ…」
「ん?」
大丈夫なんかじゃない。…はぁぁぁ。助かった…。
あ、…違う人だ、誰…。
「さっきまでずっと居たの友達?もう帰ったの?じゃあねって、言ってたよね」
…あ。アキちゃんとの話、聞いてたの?……こういうの、困る。苦手。
「ねえ、もうこの後、用って無いの?」
…アキちゃん。アキちゃんなら上手くかわしてくれるかも知れないのに。
「ねえ、聞こえてる?」
何だか恐い…助けて。
「なあ」
一緒にあっちに行ってたら良かった。
「…約束…」
「な、に」
あっ。顎に手が触れた。や、体がガクガクし始めた。
「…約束、してるんです。もう…来るんです、その人。…だから」
…嫌、どこかに行って…。
「だから、何。そんなの嘘だろ?フ…下手だなぁ」
嘘よ。だって、前に立たれたら逃げられない。顔を捻った。バッグの紐をギュッと握った。
「退いてください…」
精一杯睨み返した。
「あ、それ威嚇のつもり?可愛い~。全然恐くないなぁ。なあ、いいだろ?一人だって解ってんだから。後は帰るだけだって。いいじゃん、つきあってよ、行こう。な?」
嫌。腕を握られた。触らないで。
「ちょっとだけだからさ」
ちょっとだけって何…。
「離して…大きな声出しますよ」
「どうぞ?」
あ、この人は知ってる。こんな風になってから大きな声は出せないって。出しますよって言ったら、教えてしまったも同然。騒ごうものなら簡単に口を塞がれてしまうだけ。はぁ…馬鹿だ、私。…恐い。誰か…。アキちゃん…。
「助け…」「痛っ!」
「ごめんごめん。はぁ…、随分、はぁ、待たせたな」
え…あ。
「アタ、痛、…痛い。んだよ、あんた。邪魔すんなよ」
腕を掴んで捻っていた。
「勝手に声かけてんじゃねえよ…。触んなよ。俺?解んない?俺はこの人の待ち人。な?」
あ、あ。
「ジ、ン…さ、ん」
「チッ、んだよ。もっとハッキリ断れよな。あ~あ。すみませんでしたっ」
こういう人は逃げ足が速い。もう居なくなった。
「あ…」
「大丈夫だったか?」
「あ、あ…」
「ん?」
大丈夫なんかじゃない。…はぁぁぁ。助かった…。