さようなら、初めまして。
手を繋いで歩いた。
少ない街灯の弱い明かりの中、公園が見えてきた。
「ブランコ、乗ったんだよ」
「ん?いつ?一人でか」
「ううん、一人じゃなかったよ」
「…そうか」
「…うん」
詳しく聞かない言葉、返さない言葉に色々過るモノはあるだろう。
アパートが見えてきた。…うん。
思いは違っても名残惜しかった。こうして悠人と歩く事はもうないんだ。この手を離したら、じゃあって、おやすみって。それで終わりだ。
玄関が見えてきた。
「変わらないな」
「あ、うん。昔のままだよ。何も変わらない」
「鍵」
「え?」
「俺に開けさせてくれないか」
「うん、いいよ。……ちょっと待ってね」
手は自然に離れる。
「はい」
悠人の手に鍵を渡した。
「うん。懐かしいな、この南京錠」
こんな鍵を玄関にかけているのは珍しい。この南京錠自体が懐かしいモノ…レトロな物だ。南京錠を掴み、鍵穴に鍵を差し込み回した。外した南京錠と鍵を渡された。
「うん。あ、有り難う」
入ったら終わり。
「じゃ…」
「…逢生、…あれ、本当なのか?」
「え?」
「俺に言ったこと」
「ブランコ?」
「いや。…フ。…違うよ。それは本当だろ?嘘つく必要もない事だ」
「うん、本当。本当に乗った」
「うん、解ってるよ。そうじゃなくて、今、彼が居るって言ったこと、そっちだ」
あ。それは…。そもそも彼っていうか、今は、また、微妙な感じになって。でも。
「居るよ」
「本当なんだ」
「うん、本当」
「…うん、……良かった。大きなお世話だけど、どんな人なんだ?いい奴なのか?」
ジンさんは。悠人…。
遠くに蒼白いライトが見えた。あっという間に近づいた。車だ。眩しい…。悠人が前に立った。
近くで停まり、ライトが消えた。人が降りて来た。
「逢生ちゃん!」
「……ジンさん」
少ない街灯の弱い明かりの中、公園が見えてきた。
「ブランコ、乗ったんだよ」
「ん?いつ?一人でか」
「ううん、一人じゃなかったよ」
「…そうか」
「…うん」
詳しく聞かない言葉、返さない言葉に色々過るモノはあるだろう。
アパートが見えてきた。…うん。
思いは違っても名残惜しかった。こうして悠人と歩く事はもうないんだ。この手を離したら、じゃあって、おやすみって。それで終わりだ。
玄関が見えてきた。
「変わらないな」
「あ、うん。昔のままだよ。何も変わらない」
「鍵」
「え?」
「俺に開けさせてくれないか」
「うん、いいよ。……ちょっと待ってね」
手は自然に離れる。
「はい」
悠人の手に鍵を渡した。
「うん。懐かしいな、この南京錠」
こんな鍵を玄関にかけているのは珍しい。この南京錠自体が懐かしいモノ…レトロな物だ。南京錠を掴み、鍵穴に鍵を差し込み回した。外した南京錠と鍵を渡された。
「うん。あ、有り難う」
入ったら終わり。
「じゃ…」
「…逢生、…あれ、本当なのか?」
「え?」
「俺に言ったこと」
「ブランコ?」
「いや。…フ。…違うよ。それは本当だろ?嘘つく必要もない事だ」
「うん、本当。本当に乗った」
「うん、解ってるよ。そうじゃなくて、今、彼が居るって言ったこと、そっちだ」
あ。それは…。そもそも彼っていうか、今は、また、微妙な感じになって。でも。
「居るよ」
「本当なんだ」
「うん、本当」
「…うん、……良かった。大きなお世話だけど、どんな人なんだ?いい奴なのか?」
ジンさんは。悠人…。
遠くに蒼白いライトが見えた。あっという間に近づいた。車だ。眩しい…。悠人が前に立った。
近くで停まり、ライトが消えた。人が降りて来た。
「逢生ちゃん!」
「……ジンさん」