死にたがりティーンエイジを忘れない
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冬が目の前までやって来て、受験と卒業が近付いてきた。
中学校という世界がもうすぐ終わる。
さっさと過ぎてくれればいい時間なのに、じりじりと、ひたすら長い。
受験に必要な主要教科は、次々と教科書の内容を終えていった。
授業は、入試問題を想定した課題やテストばっかりになった。
もうわたしが智絵のためにノートを清書する必要はない。
わたしと智絵の志望校は違うから、わたしが受ける入試対策の授業は、智絵にとっては不要だ。
わたしは、何か重たいものを降ろした気分になった。
重たいものの内訳は、きっと罪悪感がいちばん大きい。
智絵のためだなんてきれいな建前で、それを利用して自分の成績と出席率と周囲からの評価を上げたわたしは、卑怯者だ。
智絵のところに行くことが減って、受験勉強で忙しいからなんて嘘の理由で自分をごまかした。
まわりは、進学先が別々の人同士の間でいろんな騒動が起こって、うるさかった。
休み時間のたびにアドレス帳が回ってくるのも面倒だった。
目も耳もふさいでしまいたかった。
教室にいるのが億劫で、理科準備室や図書室に逃げ出すこともあった。