死にたがりティーンエイジを忘れない


.:*゚:.。:. ☆.。.:*・゜


確率を計算してはみるけれど
所詮は全か無かの法則

絶対値でくくれば等しいベクトルも
ホントは違う方向指してる


授業中の隙を突いて作った短歌だ。

五七五七七の中に鬱憤を閉じ込める。

誰にも見せるつもりはなかった。

見せられるような美しい言葉ではなかった。


下宿先のわたしの部屋は、ベッドとタンスと座卓に座椅子があって、普通の勉強机はない。

座卓は、冬にはこたつにできるタイプのものだ。


大叔母は説明した。


「前にこの部屋にいた子が、勉強机より座卓がいいって言ったから、それをそのままにしてるんだよ。勉強机のほうがいいなら、物置にあるけど」


わざわざ模様替えをするのは面倒だったし、わたしは座卓を使うことにした。

それで正解だと、すぐに思った。

部屋にある座卓は勉強机よりも面積が広いから、各教科の参考書や辞書をズラッと並べられる。

いちいち取り出したりしまったりの手間がないのは便利だ。


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