死にたがりティーンエイジを忘れない
いつからか、わたしはベッドで横になることがなくなっていた。
畳の上、座卓にセットした座椅子を倒して、そのまま寝る。
就寝は日付が変わってから。
だいたいは一時か二時。
目覚まし代わりのCDプレイヤーをセットした時刻は朝の五時半。
眠りは浅かった。
音楽が鳴るより早く、CDプレイヤーがカチッとかすかな音を立てただけで、わたしは目覚めた。
ジーッというホワイトノイズを聞きながら起き上がって、一晩ぶんのノルマにしている勉強の続きをする。
響告大の入試は、問題のレベルが高いとか設問の方向性がエキセントリックだとかと有名だ。
でも実は、数学を除く大半の問題は、センター試験で出るようなスタンダードな問題を正確に、そして猛スピードでこなせるようになれば、どうにか歯が立つものだ。
だから、わたしはとにかく大量の過去問をどんどん解いていくことにした。
まとめ方の工夫とか覚え方の工夫とか、そういう知恵と時間を使って一つのテーマをやるんじゃなくて。
ひたすら、物量作戦。
一晩のノルマは、センター試験の過去問か、センター試験を想定した模試の過去問を、国英数の三教科ワンセット。
問題を解いて、答え合わせをして、間違ったところの訂正をするところまで。
それに加えて、授業の予習復習、補習の課題、人より一科目多いぶんの日本史の勉強。