死にたがりティーンエイジを忘れない
ゆっくりベッドに横になる余裕があるわけもなかった。
人間ってどうして眠くなるんだろうと、どうしようもないことを思いながら、わたしは夜中にうとうとと仮眠を取る。
ノルマを決めたことのほかにもう一つ、自分で設定したルールがある。
苦手の数学の課題は誰よりも早くやってのけること。
受験対策の習熟度別授業と、朝と放課後の補習は、課題をすでに解いた状態で出ることが求められている。
課題は二週間ぶんとか一ヶ月ぶんとか、まとめて出される。
それを誰よりも早く全部解いて、必ず出てくる「わからない問題」を先生に訊きに行く。
数学という教科によって論理的思考がやしなわれるというけれど、わたしはどうやらその思考法が苦手らしい。
「わからない問題」の解説を受けると、何がわからないのかがわかるときもあれば、結局どうしてもわからないときがある。
わからないポイントがわかれば、そこを重点的に勉強する。
本格的にわからないときには、やるべきことは一つ。
模範解答の丸暗記。
数字も記号もすべて覚える。
ひたすら書き殴って記憶する。