死にたがりティーンエイジを忘れない


ゆっくりベッドに横になる余裕があるわけもなかった。

人間ってどうして眠くなるんだろうと、どうしようもないことを思いながら、わたしは夜中にうとうとと仮眠を取る。


ノルマを決めたことのほかにもう一つ、自分で設定したルールがある。

苦手の数学の課題は誰よりも早くやってのけること。


受験対策の習熟度別授業と、朝と放課後の補習は、課題をすでに解いた状態で出ることが求められている。

課題は二週間ぶんとか一ヶ月ぶんとか、まとめて出される。

それを誰よりも早く全部解いて、必ず出てくる「わからない問題」を先生に訊きに行く。


数学という教科によって論理的思考がやしなわれるというけれど、わたしはどうやらその思考法が苦手らしい。

「わからない問題」の解説を受けると、何がわからないのかがわかるときもあれば、結局どうしてもわからないときがある。


わからないポイントがわかれば、そこを重点的に勉強する。

本格的にわからないときには、やるべきことは一つ。

模範解答の丸暗記。

数字も記号もすべて覚える。

ひたすら書き殴って記憶する。


< 222 / 340 >

この作品をシェア

pagetop