死にたがりティーンエイジを忘れない
わたしは保健室のストーブのそばで毛布にくるまってうずくまっていた。
保健室の利用者名簿の記入は尾崎が済ませたらしい。
雅樹はいなくなった。
何度か体温を測った。
どう測っても三十五度ようやく届く程度で、脈拍も遅かった。
養護の先生が眉をひそめてわたしに言った。
「ちょっと体重計に乗ってみてもらえる?」
保健室の隅に何種類かあるうちの一台、計られる側からは目盛りが見えないように布が貼られたものを、先生は指差した。
わたしは強烈な抵抗感を覚えた。
イヤだと言いたかったけれど、いつの間にか隣にいた尾崎がわたしを抱きかかえて支えようとする。
「自分で立てる」
尾崎の手を振り払った以上、そのまま強がるしかなかった。
先生はカルテのようなものを手に、体重計のところで待っている。
わたしは上履きを脱いで体重計に乗った。
アナログな体重計特有のグラグラする感じを、キモチワルイと思った。
先生がため息をついた。
「四月からの半年で十二キロも体重が落ちるなんて。内臓に病気があるわけじゃないんでしょう? 成長途中の十代の子がこんな無茶をしちゃダメよ。受験で追い詰められてるの? 体を壊したら、元も子もないのよ」