死にたがりティーンエイジを忘れない
真剣に怒っているんだな、と感じられた。
先生の叱咤はわたしの中を素通りした。
わたしは暗い喜びを覚えた。
こんなことするの、健康によくないんだって。
わたしにふさわしい仕打ちだと思う。
わたしは、クズみたいなものだし。
能力の伸びしろがあってこのまま捨てるのはもったいないから、一応生かしているだけ。
チカラを証明できたら、これ、さっさと捨てるつもりだから。
わたしはまだ寒くて、立っているのがきつかった。
さっきと同じように、ストーブのそばで毛布にくるまる。
尾崎は授業に戻ろうとしない。
先生が用事のために「五分だけ」と言って職員室に向かう。
尾崎は、声をひそめてわたしに言った。
「部誌の冬号は、やっぱ、やる気ないよね?」
「無理」
「わかってる。でも、終わったなって思うと寂しくてさ。昨日、上田と話したんだよ。自習室でたまたま見付けてね。
あいつ、蒼に会う口実がなくなって沈んでた。話し掛けに来りゃいいじゃんって言ったけど、それができるタイプじゃないし」
「……何が言いたいの?」
「いや、別に何も。終わるよなーって。変わるんだよなーって。そういうのを最近、すごい感じるだけ」
「わたしはさっさと終わりたい」
「上田も、それが蒼のためになるって言ってた。自分みたいなのは蒼にとってしがらみや足手まといにしかならないって。中学のころ、何があったか知らないけどさ」