死にたがりティーンエイジを忘れない
わたしはこのとき、知ってしまった。
学んでしまった。
心と体の健康を損ねる行為だとわかっていながら、それを始めることを自分で選んでしまった。
いや、このとき一つステップを進めてしまっただけで、受験生のころにはすでに摂食障害に片足を突っ込んでいたのだと思う。
食べることがうまくいかなくなったのは、眠ることや笑うことがうまくいかないせいでもあった。
食べるとか眠るとか笑うとか、当たり前のことがうまくできなかったのは、中学二年で転校してすぐに味わった、あの謎の無力感のせい。
学校という世界を憎むようになった、あの一年間が決定的だった。
ずっとずっと、「うまくいかない」が積み重なっていた。
そしてついに、親や大叔母の管理が届かなくなって、自由にできるようになって、今。
人目をはばからずに、わたしは吐いた。
吐くことを始めてしまった。
もしも時間を巻き戻して人生を修正できるなら。
学校という世界を拒むことや、厳しすぎるとわかっていても響告大の受験を決めたことを、わたしはやり直したりしないけれど。
あの日、吐いてしまったことだけは、やり直したい。
摂食障害、食べて吐くのを繰り返す苦しみなんて、知りたくなかった。
病むっていうのはこういうことだと、こんなみじめなことなんだと、突き付けられる毎日。
わたしはあの日から転がり落ち始めた。
誰にも言えない心の病気が、わたしの大学生活をむしばみ始めた。