死にたがりティーンエイジを忘れない


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バイト上がり、夢飼いの裏にある駐輪場に行くと、そこで笹山が待っていた。


「お疲れさま。帰り、一人でしょ? 送らせてもらってもいいかな?」

「……自転車に乗って帰るから、危ないとかそういうの、ないです」

「あるよ? ここで待たせてもらうこと、マスターにも許可をもらってあるんだ。ちょっと話をしたい。住所を知られたくなかったら、蒼ちゃんのマンションの前まで行くんじゃなくてもいい。近くのコンビニとかで」


コンビニといえば、パンを買って帰ろうと考えていた。

パンは吐きやすい。

どろどろべたべたのかたまりになって、ぼたっ、ぼたっと出てくる。

おにぎりは米粒がバラバラに散るから、全部を吐いてしまうまでに手間がかかる。


わたしが気をそらした隙に、笹山はわたしの自転車を押して歩き出していた。

笹山は徒歩で来たらしい。

夢飼いのすぐ近くに住んでいると、そういえば、いつだったか言っていた。


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