死にたがりティーンエイジを忘れない
「わたしは、まじめにやらないと、そんなに能力も高くないので」
天才というものが実在するのだと、響告大に来てから実感した。
まわりはみんな、めちゃくちゃ頭がいい。
ひとみも驚異的だったけれど、それ以上だ。
例えば、覚えるべき内容を一目見ただけで丸暗記してしまうような人と、簡単に知り合える。
わたしがそんな人たちの中でやっていくには、ひたすらまじめにノートを取って、人一倍コツコツ勉強するしかない。
受験生時代には「大学生になったら遊べるよ」なんて言う大人も多かったけれど、遊べる余裕なんてない。
いや、遊んでも、単位は取れるらしい。
取れるというか、降ってくるそうだ。
ある程度の出席率と、テストやレポートさえ規定どおりにこなせば、卒業に必要な単位をそろえることができる。
でも、ただ卒業するためだけの単位なんて、何になるだろう?
大学の四年間、勉強もせずにテキトーなノルマをこなす毎日って、ひたすら時間の無駄じゃない?
高校時代の、教科書の内容を覚えるだけとは違う、本当の「学び」がここにはある。
それを聞き流すなんてもったいないと、わたしは思う。
だから、誰よりもきちんと理解したいから、中学時代や高校時代よりずっとまともに授業に出ている。