死にたがりティーンエイジを忘れない


理想を言えば、食べたくないし吐きたくない。

でも、喉の内側の傷が治ると、わたしはまた食べて吐いた。

胃がどんどん大きくなってしまって、最初はストレス発散になっていた量を食べてもまだ物足りなくて、過食の度合いがひどくなっていく。


そもそもわたしのストレス源って何だろう?

中学時代から引きずってきた心の闇みたいなもの?

わたしと何もかも価値観の違う笹山の存在?

小説を書いたりギターを弾いたりしなくなった自分へのいらだち?


わからない。

食べたい食べたいと頭の中が暴走している間は、何が原因なのかなんて、本当にどうでもいいんだ。

全部を忘れて、発作のただ中にいる。

病んだ自分が情けなくて情けなくて、いっそのことどうして死んでしまわないのかと思う。


そうだ。

もう死にたい。


< 300 / 340 >

この作品をシェア

pagetop