死にたがりティーンエイジを忘れない


体じゅうが冷えて、震えが止まらなかった。

呼吸したいのに、うまく胸が動いてくれない。

つらい。

どうしてこうなった。

何で吐き出してしまうんだ。

ものを胃の中に留めておけない、いつもの衝動のせいなのか。


吐けるものを吐き尽くして、どうにか状態が落ち着いた。

わたしは疲れ果てて、胃液で傷んだ喉を潤すこともできずに、こたつに入って寝た。


次に起きたときは、一日半が経過した昼間だった。

体調はひどかったけれど、わたしは生きていた。

何も考えず楽に死ぬ方法なんて、ないらしい。


バイトは休みが続いていた。

夢飼いは学生相手の定食屋だから、学生が春休みの期間には利用者が減る。

バイトのシフトも当然、少なくなる。


何も予定が入っていないのは、わたしにとっては休息にならなかった。

一人の時間が増えると、食べて吐くか、ピアスを開けるか、腕を切るか、そんなことばかりしてしまう。


薬を吐いてしまって以降、睡眠導入剤や鎮痛剤の効きが鈍くなったように感じた。

一度に飲む薬の量が増えた。

三月下旬だというのに、わたしはいつも寒くて震えていた。


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