死にたがりティーンエイジを忘れない
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大学二年生に進学して、十九歳。
十代の自分というものがあと一年も存在しないのだと思うと、ただ不思議だった。
どうしてわたしはまだ生きているんだろう?
入学したばかりの竜也から「一緒に食事でも」とメールをもらっていた。
断ったほうがいい。
いや、断るべきだ。
わたしは笹山と付き合っている。
ほかの男と会うべきではない。
本当は連絡を取ることだって、よくない。
竜也の連絡先も消したほうがいい。
でも、わたしは竜也とのつながりを断つことができなかった。
笹山に見付かったらまずいのに、四月の終わり、大学から離れたエリアにあるカフェで竜也と会った。
お昼時だった。
竜也はちゃんとランチを頼んだけれど、わたしは飲み物だけにした。
竜也は眉をひそめた。
「蒼さん、体調悪いんですか?」
「食欲がないだけ」
「ほんとに? 食べられるものだけでもつまんだら?」
「平気。朝ごはん、遅かったし」