死にたがりティーンエイジを忘れない
カフェの前で竜也と別れた。
それから半年くらい、竜也との音信は途絶えた。
夏のホームステイの誘いもなかった。
わたしは何の変化もなく笹山と付き合っていたし、食べたい吐きたいの衝動はどんどんひどくなっていった。
体の傷もピアスホールも、ふと我に返ると増えているという、そんな精神状態だった。
書けないし歌えないし弾けないし、こんなんじゃ生き続ける価値もない。
BUMP OF CHICKENのひりひりして優しくて傷だらけなサウンドを聴いて正気に戻るたび、
あまりにみじめな自分が情けなくて、ひたすら泣いた。
中学時代、いじめのはびこる中で闘わなければ生きられなかったときは、必死で涙を封じてきた。
なのに、志望校に合格して、念願の一人暮らしで、彼氏もできて。
はたから見たら決して不幸なはずのない今、わたしは病んで涙が止まらなくなっている。
壊れるなら、もういっそのこと、発狂して何もかもわからなくなってしまいたい。
胸に傷を刻んでみても、なかなか心臓には届かない。
届かないのがわかっていて、また傷を重ねてしまう。
睡眠導入剤や鎮痛剤は、耐性がついたようで、普通の量を飲んでも効かなくなった。
ますます死ににくくなってしまったのかな、なんて思う。
死にたかった。
死にたかった。
死にたかった。
だったら死ねばよかったけれど。
ただ何となく生き続けてしまった。