死にたがりティーンエイジを忘れない


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竜也から「ごめんなさい」だらけのメールが届いた。

ハッキリとは書いていなかったけれど、わたしが掲示板に書き込んだコメントを見たらしいと、文面から推測できた。


水曜日の夕方だった。

わたしが唯一、午後をまるまる全部空けている曜日。

ほかはビッシリと授業でコマを埋めているのだけれど。


普段なら、食べて吐いて食べて吐いてを繰り返しているころだ。

でも、その日は何だか頭がふわふわする感じで、体はひどく重たくて、何もしたくなかった。

カーペットの上に転がって、ぼんやりしながら、竜也に電話を掛けた。


竜也の慌てた声が聞こえた。


〈も、もしもし? 蒼さん、どうかしました?〉


どんな受け答えをしたんだったか。

少しの間、一応まともな会話をしたことは何となく覚えている。

その直後、急に、異様な状態が始まった。

心臓の打つリズムがおかしくなって、何かすごくキモチワルイ大きなモノが背筋を這い上っていく感触があって。


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