死にたがりティーンエイジを忘れない


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智絵と待ち合わせをして登校するようになってから、わたしは授業を抜け出す回数が減った。

休むことも減った。

欠席するときは智絵にも電話しないといけない。

それが面倒で、とりあえず朝は学校に行く。


全校集会や学年集会は毎度、人の気配の多さに気分が悪くなって、最初からサボるか途中で抜けるかのどちらかだった。


体育大会は休んだ。

練習が始まってすぐ、わたしが異常な状態におちいってしまったせいだ。


整列ができなかった。

前の人との遠近感も、横の人との距離感も、とっさに目で測ることができない。

どうにかしようと目をこらすと、眼球の奥がキリキリ痛んで、めまいと吐き気がする。


わたしはうずくまった。

残暑のせいで熱中症にかかったのだろうということで、保健室に送られた。

保健室で、わたしは正直に言った。


「熱中症じゃないと思います。わたしはクラスの女子でいちばん背が高くて、いちばん後ろだから、人がたくさんいるのが見えるんです。
イヤなんです。人がたくさんいて、その中の一つのピースにならないといけないのが、キモチワルイんです」


世界はわたしに対して優しくない。

わたしが世界に対してキモチワルイと思ってしまうことの鏡写しで。

学校というものが、わたしにとって世界のほとんどだから。


わたしは、世界に威圧される。

直視できないくらいに。

立っていられないくらいに。


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