死にたがりティーンエイジを忘れない


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帰りに文房具屋に寄って、原稿用紙を買った。

三十枚綴じの冊子になっているものを一冊。


家に帰って、買ったばかりの原稿用紙に、ありのままの言葉を書いた。

転校してから今まで感じてきたこと。

琴野中で起こっていること。

出来事の中でわたしが何を思ったか。


怒りに任せてペンを執ったのに、気が付けば、情けなさと不甲斐なさをくり返し書き並べていた。

智絵は苦しんでいる。

でも、わたしは何もできない。


一晩じゅう書いていた。

一晩かけて、三十枚の原稿用紙をすべて埋めた。

こんなにたくさんの量を一気に書いたのは初めてだった。


わたしが書いたその文章は、担任を通じて職員室で共有されたらしい。

野放しだった文化祭の準備時間に、先生たちが見回りをするようになった。


問題の発端であるわたしのクラスでは、役割分担が決められた。

男子は竹で骨組みを作る。

女子は骨組みの上にかぶせる模造紙を、丸みのある形に貼りやすいように切る。


智絵には、特別な役割が与えられた。

完成品のドラえもんは本番当日、体育館に展示される。

展示ブースの背景となる大きなイラストを描くようにと、担任は智絵に言った。

作業場所は、同じ階にある空き教室。

女子更衣室の代わりの部屋だ。


役割なんて、口実に過ぎなかった。

教室内で智絵がいじめられている。

だったら、智絵を分断してしまえばいい。

担任はそう考えたんだ。


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