好きって言わなきゃヤダ。【完】
しかし、気づくとアタシの背中には、


ひんやりとした壁の感触が伝わる。




いつの間にか壁際へと追い込まれていた。




「先輩…ほんとにやめてください。」


「なんで?俺カッコいいし、乙羽ちゃんも嬉しいでしょ?」




んなわけあるかーっ!と、叫びたいところだが


いまはそんな悠長なことを言ってる場合ではない。




「あ~乙羽ちゃんってホントいい匂い…。」


「ひっ」




首筋へと顔を近づけられ、スンスンと匂いを嗅がれる。




き…気持ち悪い…。


誰か…誰か、助けて…!




< 152 / 405 >

この作品をシェア

pagetop