独占欲強めな御曹司は、ウブな婚約者を新妻に所望する
「私たちは橙花が幸せであればそれでいいから。橙花が選んだ人なら間違いないわ」
そう微笑んでくれた母はとても優しい目をしていた。
「ただ、蒼だけは最後まで反対してたのよ」
父から少しだけ離れた場所で立っている兄を見ながら、顔をしかめた。母が更に話を続ける。
どうやら姉には煌生さんの話をしていたのに、自分だけ話してもらえなかったことを拗ねているらしい。
「蒼はなんだかんだ言って、橙花のこと一番可愛がっていたから仲間ハズレみたいな気持ちになったんじゃない?」
母は困ったように笑う。
「そもそも自分は全然身を固めないくせに、妹の結婚相手にはぐちぐち文句を言うなんてね。紫も呆れていたわ」
そんな理由からか、兄は今日も機嫌が悪いらしい。一応私の結婚は認めてくれているそうだけど。
私は兄のもとに向かった。
「……お兄ちゃん」
兄はチラッと私に視線を向ける。身内の贔屓目ではないけれど兄はやっぱりカッコいいと思う。今日身に付けているスーツも身体にぴったりフィットしている。深い赤色のネクタイがよく似合っている。
「……黙っていてごめんね。反対されるかなって思って」
おずおず私が口にすると兄が小さく息を吐いた。
「何も言われないほうが心配するに決まっているだろ。全くお前は昔っから突拍子もないことをする」
「……はい」
そう微笑んでくれた母はとても優しい目をしていた。
「ただ、蒼だけは最後まで反対してたのよ」
父から少しだけ離れた場所で立っている兄を見ながら、顔をしかめた。母が更に話を続ける。
どうやら姉には煌生さんの話をしていたのに、自分だけ話してもらえなかったことを拗ねているらしい。
「蒼はなんだかんだ言って、橙花のこと一番可愛がっていたから仲間ハズレみたいな気持ちになったんじゃない?」
母は困ったように笑う。
「そもそも自分は全然身を固めないくせに、妹の結婚相手にはぐちぐち文句を言うなんてね。紫も呆れていたわ」
そんな理由からか、兄は今日も機嫌が悪いらしい。一応私の結婚は認めてくれているそうだけど。
私は兄のもとに向かった。
「……お兄ちゃん」
兄はチラッと私に視線を向ける。身内の贔屓目ではないけれど兄はやっぱりカッコいいと思う。今日身に付けているスーツも身体にぴったりフィットしている。深い赤色のネクタイがよく似合っている。
「……黙っていてごめんね。反対されるかなって思って」
おずおず私が口にすると兄が小さく息を吐いた。
「何も言われないほうが心配するに決まっているだろ。全くお前は昔っから突拍子もないことをする」
「……はい」