独占欲強めな御曹司は、ウブな婚約者を新妻に所望する
うう、返す言葉が見つからない。さすが兄。私の性格をよくわかっている。
「……言いたいことは山ほどあるけど。認めたくはないけど良かったな、おめでとう。そのドレスもお前によく似合っているよ」
低い声で贈られた祝福の言葉に鼻の奥がツンとした姉にそっくりの優しい目が私を見つめる。
「ありがとう……」
「嫌なことがあったり、辛いことがあったらいつでも言えよ」
ポン、と兄が私の頭を小さな頃のように撫でた。その仕草が懐かしくて優しくて涙が滲む。
「橙花さんを一生かけて守ります」
いつのまにか背後に立っていた彼が兄に向かってそう言った。
兄は少し面白くなさそうに言う。
「……泣かすなよ。俺の大事な妹なんだからな」
その言葉に彼は真摯に頷いてくれた。
その後、煌生さんのご両親と私の両親たちは場所をホテルの豪華なスイートルームに移動して合流し、和やかに過ごしていた。
スイートルームなんて足を踏み入れたことのない私はその豪華さに気後れしてしまう。
姉と大輝さんも楽しそうに過ごしている。兄はなぜか姉にたいしてはそれほど反対も心配もしなかったらしい。
「橙花ちゃんのことはあれだけ心配して騒ぎ立てたくせに。私はそれなりに人生経験積んでるから変な男には引っ掛からないだろ、なんて言うのよ! 酷くない?」
先程姉が憤慨しながら私に伝えてきた。私はなんと言っていいかわからなかった。
そもそもそれって私が騙される前提みたい。兄の中で私はどれだけ頼りない存在なんだろう。
「……言いたいことは山ほどあるけど。認めたくはないけど良かったな、おめでとう。そのドレスもお前によく似合っているよ」
低い声で贈られた祝福の言葉に鼻の奥がツンとした姉にそっくりの優しい目が私を見つめる。
「ありがとう……」
「嫌なことがあったり、辛いことがあったらいつでも言えよ」
ポン、と兄が私の頭を小さな頃のように撫でた。その仕草が懐かしくて優しくて涙が滲む。
「橙花さんを一生かけて守ります」
いつのまにか背後に立っていた彼が兄に向かってそう言った。
兄は少し面白くなさそうに言う。
「……泣かすなよ。俺の大事な妹なんだからな」
その言葉に彼は真摯に頷いてくれた。
その後、煌生さんのご両親と私の両親たちは場所をホテルの豪華なスイートルームに移動して合流し、和やかに過ごしていた。
スイートルームなんて足を踏み入れたことのない私はその豪華さに気後れしてしまう。
姉と大輝さんも楽しそうに過ごしている。兄はなぜか姉にたいしてはそれほど反対も心配もしなかったらしい。
「橙花ちゃんのことはあれだけ心配して騒ぎ立てたくせに。私はそれなりに人生経験積んでるから変な男には引っ掛からないだろ、なんて言うのよ! 酷くない?」
先程姉が憤慨しながら私に伝えてきた。私はなんと言っていいかわからなかった。
そもそもそれって私が騙される前提みたい。兄の中で私はどれだけ頼りない存在なんだろう。