独占欲強めな御曹司は、ウブな婚約者を新妻に所望する
こんな日がやって来るなんて、ほんの少し前までは思いもしなかった。いつもの会社勤めをしている毎日からは想像すらできなかった。
一生恋なんてせずに、誰かを好きになる気持ちすら知らずに生きていくのだと思っていた。恋愛の素晴しさなんて知らなかった。知る必要なんてないと思っていた。
彼はそんな私をすっかり変えてしまった。
誰よりも美麗な顔立ちに有能すぎるこの人をこんなに愛するなんて、出会った時には微塵も思わなかった。
「何?」
黙りこんだ私を訝しむように、彼が私の顔を覗きこむ。
一見強引で自分勝手に見えるのに実は誰よりも優しくて甘い私の愛する婚約者。
「あなたに出会えてよかった」
私がたくさんの想いをこめてそう口にすると、彼が妖艶に微笑んだ。
「俺もそう思っているよ。愛してる、橙花」
「私も愛してる」
そう言いあって重ねた唇はとても甘い。
大好きな大好きなあなた。これからもずっと一緒にいられるように、願いを込めてもう一度目を閉じる。
「おーい、兄貴?」
「橙花、どこだ?」
賑やかな家族が私たちを探す声がする。彼と私は目を合わせてクスリと微笑む。
「もう少しふたりきりでいたかったのに、お預けだな。まあ、いいか。これから先ずっと一緒だからな」
そう言って立ち上がる彼が、私の名前を甘やかに呼ぶ。
「橙花、おいで」
差し出された手を強く握り返して、私は愛する彼と共に歩き出す。これから先もずっと。
一生恋なんてせずに、誰かを好きになる気持ちすら知らずに生きていくのだと思っていた。恋愛の素晴しさなんて知らなかった。知る必要なんてないと思っていた。
彼はそんな私をすっかり変えてしまった。
誰よりも美麗な顔立ちに有能すぎるこの人をこんなに愛するなんて、出会った時には微塵も思わなかった。
「何?」
黙りこんだ私を訝しむように、彼が私の顔を覗きこむ。
一見強引で自分勝手に見えるのに実は誰よりも優しくて甘い私の愛する婚約者。
「あなたに出会えてよかった」
私がたくさんの想いをこめてそう口にすると、彼が妖艶に微笑んだ。
「俺もそう思っているよ。愛してる、橙花」
「私も愛してる」
そう言いあって重ねた唇はとても甘い。
大好きな大好きなあなた。これからもずっと一緒にいられるように、願いを込めてもう一度目を閉じる。
「おーい、兄貴?」
「橙花、どこだ?」
賑やかな家族が私たちを探す声がする。彼と私は目を合わせてクスリと微笑む。
「もう少しふたりきりでいたかったのに、お預けだな。まあ、いいか。これから先ずっと一緒だからな」
そう言って立ち上がる彼が、私の名前を甘やかに呼ぶ。
「橙花、おいで」
差し出された手を強く握り返して、私は愛する彼と共に歩き出す。これから先もずっと。


