独占欲強めな御曹司は、ウブな婚約者を新妻に所望する
「そのことは疑ってないよ。さっきのふたりの会話は丸聞こえだったし、あなたのことは紫さんから毎日のように聞いてたから。どうせ兄がごり押ししたのだろうし。兄の眼鏡にかなった女性が悪い人とは思ってないよ。ああ見えて兄は人を見る目はあるから」
先程までの淡々とした表情を消して、にっこりと微笑みながら彼は言う。それからセンターテーブルに頰杖をついて私を凝視した。嫌な予感がする。
「だから俺らと取引しない?」
取引? どういう意味?
「ちょっと大輝くん、何を言い出すの?」
姉が憤慨した様子で彼のシャツの袖を引っ張る。
「橙花ちゃんを傷つけたら許さないから!」
そう言って大輝さんを睨みつける姉。
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん。とりあえず話を聞こうよ」
慌てて姉を止める。妹を大切にしてくれるのはありがたいけれど、彼氏も大事にしてほしい。
「橙花さんに不利なことはしない。俺は今、紫さんと真剣に交際をしている。一目惚れしてから一年近く告白し続けてきたんだ」
姉の剣幕に若干怯みながらも、真剣な声で大輝さんが言う。
姉を見ると、頰を赤く染めて頷いている。私はいつかの姉の言葉を思い出す。
『初めての年下彼氏』だと嬉しそうに話していた。
彼はそんな姉の様子を見て、とても嬉しそうに綺麗な目を細めて話を続ける。
「彼女との結婚を考えているんだ。紫さんもすでに了承してくれている」
「ええっ‼」
さすがにその言葉には吃驚の声が出た。
今まで姉はそれこそたくさんの彼氏がいたけれど、こうやって正式に紹介されたことはないし、ましてや結婚話なんて初めて聞く。
「驚きすぎよ、橙花ちゃん。私だってお年頃なんだから、結婚を考えたっていいでしょ?」
姉は呑気に笑っている。こんな人に一目惚れされる姉はやはりすごい。
先程までの淡々とした表情を消して、にっこりと微笑みながら彼は言う。それからセンターテーブルに頰杖をついて私を凝視した。嫌な予感がする。
「だから俺らと取引しない?」
取引? どういう意味?
「ちょっと大輝くん、何を言い出すの?」
姉が憤慨した様子で彼のシャツの袖を引っ張る。
「橙花ちゃんを傷つけたら許さないから!」
そう言って大輝さんを睨みつける姉。
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん。とりあえず話を聞こうよ」
慌てて姉を止める。妹を大切にしてくれるのはありがたいけれど、彼氏も大事にしてほしい。
「橙花さんに不利なことはしない。俺は今、紫さんと真剣に交際をしている。一目惚れしてから一年近く告白し続けてきたんだ」
姉の剣幕に若干怯みながらも、真剣な声で大輝さんが言う。
姉を見ると、頰を赤く染めて頷いている。私はいつかの姉の言葉を思い出す。
『初めての年下彼氏』だと嬉しそうに話していた。
彼はそんな姉の様子を見て、とても嬉しそうに綺麗な目を細めて話を続ける。
「彼女との結婚を考えているんだ。紫さんもすでに了承してくれている」
「ええっ‼」
さすがにその言葉には吃驚の声が出た。
今まで姉はそれこそたくさんの彼氏がいたけれど、こうやって正式に紹介されたことはないし、ましてや結婚話なんて初めて聞く。
「驚きすぎよ、橙花ちゃん。私だってお年頃なんだから、結婚を考えたっていいでしょ?」
姉は呑気に笑っている。こんな人に一目惚れされる姉はやはりすごい。