アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「そうか」
ビジネスモードに切り替えて来週の予定の変更に関する相談の話をするうち、疲れも飛んだ。
さて、と飛香を探しに館内に戻り、展示に沿って見渡してみたが、飛香の姿が見当たらない。
まさか博物館の中で迷子ということはないだろう? 軽く呆れながら探し続けると、通路の隅に立ち、こちらに背中を向けて少し俯いている飛香を見つけた。
「違うの、私がどうしても行きたいって言ったの」
近づくと小さく声が聞こえる。
「やめてお兄さま。――大丈夫、私は大丈夫よ、本当に」
その声は、飛香が電話に出ている声だった。
話の様子から電話の相手は碧斗であることは間違いなく、洸は立ち止まって少し迷った。
割り込むべきか、このまま引き返すか。
「ここにはいないわ。私のせいで洸さんは疲れてしまったの。
今ロビーで休んでいる。――違うわよ、洸さんはそんなことは言わないわ。用事があるって。
でも、私にはわかるの。私がいけないの」
ビジネスモードに切り替えて来週の予定の変更に関する相談の話をするうち、疲れも飛んだ。
さて、と飛香を探しに館内に戻り、展示に沿って見渡してみたが、飛香の姿が見当たらない。
まさか博物館の中で迷子ということはないだろう? 軽く呆れながら探し続けると、通路の隅に立ち、こちらに背中を向けて少し俯いている飛香を見つけた。
「違うの、私がどうしても行きたいって言ったの」
近づくと小さく声が聞こえる。
「やめてお兄さま。――大丈夫、私は大丈夫よ、本当に」
その声は、飛香が電話に出ている声だった。
話の様子から電話の相手は碧斗であることは間違いなく、洸は立ち止まって少し迷った。
割り込むべきか、このまま引き返すか。
「ここにはいないわ。私のせいで洸さんは疲れてしまったの。
今ロビーで休んでいる。――違うわよ、洸さんはそんなことは言わないわ。用事があるって。
でも、私にはわかるの。私がいけないの」