アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
***
「ただいま戻りました」
「おかえり。ケイ」とアラキを出迎えたのはサワだ。
「ひとりなのかい? ってことは洸さま、音を上げていないんだね」
アラキは肩をすくめてクスッと笑う。
「車は待機させました」
「なんだかんだ優しいからね、洸さまも。あんな純粋な子を、冷たくあしらうことなんかできないだろうよ」
「たまたま洸さまおひとりの時に話をしたので、藤原のお嬢さまとは話してないのですが、どんな方なんです?」
うーんと唸ったサワは、少し困ったように眉間に皺を寄せた。
「素直でいい子なんだよ。なにか説明してあげたりするだろう? そうすると、一言も聞き逃さないって感じで真剣な目をして聞くんだ。記憶がないっていうこともあるのかねぇ、なんでも一生懸命に向き合うんだよ。なんだか健気でね」
「そうですか」
「どこか不思議な子なんだよ。なんて言ったらいいんだろうね、うーん。普段は明るくて元気なんだけど、スッーと空気のなかに消えてしまいそうな、そんなところがあるんだよ」
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「ただいま戻りました」
「おかえり。ケイ」とアラキを出迎えたのはサワだ。
「ひとりなのかい? ってことは洸さま、音を上げていないんだね」
アラキは肩をすくめてクスッと笑う。
「車は待機させました」
「なんだかんだ優しいからね、洸さまも。あんな純粋な子を、冷たくあしらうことなんかできないだろうよ」
「たまたま洸さまおひとりの時に話をしたので、藤原のお嬢さまとは話してないのですが、どんな方なんです?」
うーんと唸ったサワは、少し困ったように眉間に皺を寄せた。
「素直でいい子なんだよ。なにか説明してあげたりするだろう? そうすると、一言も聞き逃さないって感じで真剣な目をして聞くんだ。記憶がないっていうこともあるのかねぇ、なんでも一生懸命に向き合うんだよ。なんだか健気でね」
「そうですか」
「どこか不思議な子なんだよ。なんて言ったらいいんだろうね、うーん。普段は明るくて元気なんだけど、スッーと空気のなかに消えてしまいそうな、そんなところがあるんだよ」
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