アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「わかった」
洸は、シャツのポケットから小さな紙袋を取りだした。
「はい。あげる」
「え?」
それは、博物館でアラキを見送ったあと、目に留まった売店で買ったストラップだ。
組紐でできている。
日中、飛香は組み紐や刺繍などの手芸をしていると聞いていたことを思い出して選んだものだった。
「さっきね、ロビーの売店で買ったんだ」
紫系の色で丸く編まれたチャームは中に鈴が入っている。
「紫苑色」とつぶやいた飛香は、ストラップを両手で握りしめ弾けたように「ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべた。
その笑顔を見ながら、洸はそっとスマートホンを取り出し、車に待機しているはずの高藤にメッセージを送った。
『お疲れ。三十分後、僕がいる店に来て。海を見に行きたい。
途中、飛香の靴が買える店に寄ってほしい』
この店は玄関で靴を脱ぐ。
その時、飛香のかかとが赤くなっていた。
疲れているとは思わなかったが、そのことだけは気になっていた。
洸は、シャツのポケットから小さな紙袋を取りだした。
「はい。あげる」
「え?」
それは、博物館でアラキを見送ったあと、目に留まった売店で買ったストラップだ。
組紐でできている。
日中、飛香は組み紐や刺繍などの手芸をしていると聞いていたことを思い出して選んだものだった。
「さっきね、ロビーの売店で買ったんだ」
紫系の色で丸く編まれたチャームは中に鈴が入っている。
「紫苑色」とつぶやいた飛香は、ストラップを両手で握りしめ弾けたように「ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべた。
その笑顔を見ながら、洸はそっとスマートホンを取り出し、車に待機しているはずの高藤にメッセージを送った。
『お疲れ。三十分後、僕がいる店に来て。海を見に行きたい。
途中、飛香の靴が買える店に寄ってほしい』
この店は玄関で靴を脱ぐ。
その時、飛香のかかとが赤くなっていた。
疲れているとは思わなかったが、そのことだけは気になっていた。