アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
日記を書き終えて大きく腕を伸ばした飛香は、窓辺に向かった。

少しだけ開けたカーテンの隙間から夜空を見上げれば、あの日と同じような丸い月が浮かんでいる。

明るい月を見つめているうちに、忘れもしない『荘園の君』の顔がぼんやりと浮かんでは、消えた。

――洸さんは須和の君ではなく、頭中将だった。

西園寺洸は顔も声もよく似ているだけでなく、太陽のような存在感を放っているところまで、頭中将そのままだ。

――時は流れても、運命は変わらないのだろうか。

だとしたら、自分はなんのためにこの時代に来たのだろう?
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