アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「百人一首ですか?」
「そうなんだよ。はい、はい、はい、ときて百人一首」
「すごい変化球で来ましたね」
「ああ、とてつもない魔球だったな。僕としたことが見送りの三振で棒立ちだ」
鈴木がクックックと笑う。
次の日の午後、会議室へと向かうエレベーターの中で、洸はため息をつきながら飛香との会話を鈴木に話して聞かせていた。
「他を忘れても覚えているとは、よほど平安時代が好きなんですね」
「そうなんだろうな。話を合わせてあげたいと思ったが、あいにく僕は平安時代にさほどの興味もないし、よくわからない。それきり会話はなかったよ」
洸は憮然とするが、鈴木は笑いが止まらない。百人一首と言われて固まる洸の姿が目に浮かぶようだった。
「それにしても常務が対処に困るほどとは、なかなか手ごわいですね、飛香さん」
「そうなんだよ。はい、はい、はい、ときて百人一首」
「すごい変化球で来ましたね」
「ああ、とてつもない魔球だったな。僕としたことが見送りの三振で棒立ちだ」
鈴木がクックックと笑う。
次の日の午後、会議室へと向かうエレベーターの中で、洸はため息をつきながら飛香との会話を鈴木に話して聞かせていた。
「他を忘れても覚えているとは、よほど平安時代が好きなんですね」
「そうなんだろうな。話を合わせてあげたいと思ったが、あいにく僕は平安時代にさほどの興味もないし、よくわからない。それきり会話はなかったよ」
洸は憮然とするが、鈴木は笑いが止まらない。百人一首と言われて固まる洸の姿が目に浮かぶようだった。
「それにしても常務が対処に困るほどとは、なかなか手ごわいですね、飛香さん」