アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「大丈夫だよ。危ないところには行かないから」
高藤の心配を思いやってか、洸はしっかりと頷く。
そんなことは知らない飛香は、門の外を見渡している。飛香が夫人やサワと出かける時もいつも車なので、歩いて出るのは初めてのことだった。
洸が腕時計をチラリと見ると、時計が示すのは計ったように九時ちょうどを示している。
「時間はたっぷりある。途中休みながら行こう。疲れたら言ってね」
「はい!」
飛香はいちいち嬉しそうに、大きく頷く。
その様子を見つつ、クスっと笑いながら洸はほんの少しだけ飛香の後ろを歩いた。
「地下鉄。記憶を無くしてから乗ったことある?」
「一度だけ、兄と」
「え? 一回だけなの? いつも車で移動?」
「はい。そうなんです」
「じゃあ今日は地下鉄に乗って行こう。バスは?」
「はい! 都内のバス、乗ったことがないです!」
「そっか、じゃあ乗ってみようね」
高藤の心配を思いやってか、洸はしっかりと頷く。
そんなことは知らない飛香は、門の外を見渡している。飛香が夫人やサワと出かける時もいつも車なので、歩いて出るのは初めてのことだった。
洸が腕時計をチラリと見ると、時計が示すのは計ったように九時ちょうどを示している。
「時間はたっぷりある。途中休みながら行こう。疲れたら言ってね」
「はい!」
飛香はいちいち嬉しそうに、大きく頷く。
その様子を見つつ、クスっと笑いながら洸はほんの少しだけ飛香の後ろを歩いた。
「地下鉄。記憶を無くしてから乗ったことある?」
「一度だけ、兄と」
「え? 一回だけなの? いつも車で移動?」
「はい。そうなんです」
「じゃあ今日は地下鉄に乗って行こう。バスは?」
「はい! 都内のバス、乗ったことがないです!」
「そっか、じゃあ乗ってみようね」