きみと1番目の恋
マスター「お好みかどうかは
分かりませんが、まずは
冷えた体を温めて下さい。」
翼「ありがとうございます。」
マスターの出してくれた
滅多に飲まないホットワインは
とても美味しかった。
寒い冬にぴったりの飲み物だ。
マスター「お口に合いましたか?」
翼「ええ、とても。」
無口なマスターは
それっきり何も言わなかった。
きっとそれがマスターの気遣い。
話し出すのをいくらでも
待ってくれるお父さんのような
安心感がマスターにはある。