きみと1番目の恋
そんなマスターだからこそ話したい。
背中を押してもらいたい。
大人になりきれない子供な私が
言葉を求めていた。
翼「分かってたんですけど...
楽しい時間って、いつまでも
続く訳じゃないんですね。
てゆーか、続かないからこそ
楽しいって思うんですよね。」
自分からは話さないけれど
私が話すと必ずマスターは
答えてくれる。
マスター「そうですかね?
私は毎日楽しいですよ。」
翼「どうしてですか?」
マスター「郁人の色んな表情を見たり
若宮さんの色んな話を聞いたり
常連さんの色んな表情を見たり
ここに立つ度に毎日色んな発見がある。
私は、1度もこの場所に立ちたくないと
思った事はありません。
風邪を引いててもここに立ちたい。
そう思えるから、楽しくないと
思った事は1度もないですよ。」