きみと1番目の恋

正解を押し付けない。
でも、進むためのヒントをくれる。

翼「いいですね。
何かそうゆう...居場所?
みたいな場所って。
羨ましいです。」

マスター「あいつの
そばじゃいけませんか?」

そんなマスターが初めて
私に正解を突き付けた瞬間だった。

翼「え?」

マスター「郁人もね、ああ見えて
結構苦労してるんですよ。
中学生の頃、父親が家を出て行って
母親は父親の借金を返すために
朝昼晩働き詰めで、そんな姿を
見るのが嫌であいつは家を飛び出した。」

マスターの口から語られる
私の知らない郁人くんの話。
< 224 / 387 >

この作品をシェア

pagetop