きみと1番目の恋
マスター「夢のため...なんて
言ってますけどね、本当は
大学の授業料と父親の借金を
返すために寝る間も惜しんで
バイトしてるんです。
カフェのバイトを辞めたのは
そこよりも高い時給のバイトを
見つけたからだそうですよ。」
翼「...そう...だったんですか。」
マスター「私がこんな事を言うのは
おかしいのかもしれません。
郁人と若宮さんの関係に
茶々をいれるつもりはありませんが
若宮さんにだけは郁人の辛さも
努力も知っていて欲しいんです。」
いつでも1番の彼に
そんな過去があっただなんて
想像もしていなかった。
...もしかすると、私は
人の気持ちに疎いのかもしれない。
あるいは、自分の事しか考えない
自分勝手な人間なのかもしれない。