きみと1番目の恋
菜穂「若宮さんって
本当に勝手ですよね。
しわ寄せがこっちに来る事も
知らずに自分のやりたい事しか
やらないんだから。」
社員「分かる。
チーフになったからって
何でもかんでも許されるって
思ってるよね。」
菜穂「なんてゆーか
あんなアラサーには
なりたくないよね。」
町田「でも、いつも
頑張ってるじゃないですか。」
菜穂「何?町田。
あんた若宮さんの肩持つの?」
俯きがちな顔を何度か叩き
皆に気付かれないように
静かにカバンを取る。