きみと1番目の恋

街に着いた私は道行く人に
サンプルを配る。

でも、発売前の商品という事もあってか
ほとんど受け取って貰えなかった。

また俯いてしまいそうになる
顔をあげると
笑顔の郁人くんがそこにはいた。

郁人「翼さん!何してんの?」

翼「何でこんな所にいるのよ。」

カフェにいる時よりも
BARにいる時よりも
ずっと幼い郁人くんがいた。

郁人「相変わらず素っ気ないな。」

翼「今日はバイトじゃないの?」

郁人「今日の俺は大学生でございます。」

翼「あっそ。」
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