きみと1番目の恋

いつでも1番な彼の姿を見ても
そう思わなかったのに
今日の彼を見て強く思う。
いいな、お気楽な学生は。
本当に羨ましい...と。

郁人「ほんっとクールだよね。
で、翼さんは何してんの?」

翼「化粧品のサンプル配ってるの。」

私の後ろに積み上げられた
ダンボール箱を見た郁人くんは
げっ!と言った。

郁人「これ全部配るの?1人で?
もしかして、翼さんの会社
ブラック企業だったりする?
この量を1人でなんて鬼すぎるでしょ。」

大学生の彼にはきっと分からない。
私のこの想いを口にした所で。
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