きみと1番目の恋
郁人「そうだよね、急に言われても
困るよね。じゃあさ、俺の話を聞いて。
今日、店に酔った客が来てさ
めちゃくちゃ俺に絡んで来たんだよ。
社会の厳しさも知らないゆとり世代の
人間がオーナーなんてやってるから
この店は流行らない。
人間は社会の荒波に揉まれて成長して
それから夢を見るもんだって。」
久しぶりだった。
郁人くんの話を聞きたいと思ったのは。
郁人「俺の事、何にも知らないくせに
俺は一度夢を諦めた事があるのに
自分のものさしで話してくるその
おっさんに腹が立ってさ、気付いたら
店の外に追い出してた。ダメだな。
こんなだからゆとり世代なんて
言われるんだよな。でもさ...
その事をオーナーに話したら
俺でもそうしてたって言われたんだよ。
大の大人がそんな事言うもんだから
何かもう分からなくて。
俺はこれから店を持つ経営者として
どうすればいいんだろうって
何もかも、分からなくなったよ。」
悩みも聞きたいし、話したい。
お互い相談し合える相手でいたい。