きみと1番目の恋
翼「本当はね、私...
検査して、自分が不育症だって
知った時、安心したの。
ああ、もう頑張らなくていいんだ。
辛い思いしなくて済むんだって。
でも、その先には何も残ってなかった。
仕事もしてない赤ちゃんも産めない
私に何の価値があるんだろうって
毎晩のように考えてた。
郁人くんのためにしてあげられる事
私には何もないんだね。」
郁人「そっか。翼さんの気持ちに
気付いてあげられなくてごめん。
でも、そんな事考えなくていいんだよ。
俺は毎日帰ってきた時に笑顔の翼さんが
この部屋にいてくれれば
それだけで十分だから。」
だけど、1つだけ悲しいのは
郁人くんを父親にしてあげられない事だ。