きみと1番目の恋
翼「私の確認ミスのせいだから。
自分の尻拭いは自分で
しなきゃなんないでしょ。」
郁人「でも、商品のパッケージって
宣伝部の仕事でしょ?」
翼「何でそんな事知ってるのよ。」
それを両手いっぱいに持った
彼はデスクの上にドカっと置いた。
郁人「この会社の事は何でも知ってる。
毎日、嫌と言うほど色んな
情報が俺の耳には入ってくるから。」
翼「とにかくこれは私の仕事だから。
美味しいコーヒーありがとう。」
話してる時間が勿体ないと
思い、私はまた手を動かす。
その様子をしばらく見ていた
彼は小さなため息をついた。