きみと1番目の恋

郁人「だから、昨日サンプル配ってたんだ。」

私も少しだけ手を止める。

思ってしまったんだ。
寝不足になってもいいから
この時間が少しでも長く
続けばいいなって。
終わって欲しくないなって。

翼「やっぱり私は笑顔が
見たいんだよね。」

私もシールを貼ったばかりの商品を
手に取るとその向こう側に
誰かの笑顔が見えた気がした。

郁人「何か最近、翼さんの事
ちょっと分かってきた。」

翼「うそ?私ってどうゆう人?」

郁人「何かイノシシみたいな人。」

翼「イノシシ?」
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