きみと1番目の恋

郁人「真っ直ぐってゆーか。
真っ直ぐにしか進まない。
いや、進めない。自分の道を
迷わず突き進む人。」

翼「何か褒められてる気がしない。」

郁人「最大限の褒め言葉だよ。
上手く言葉に出来ないけどさ
翼さんの考え方とか生き方とか
全部いいなって俺は思うよ。
俺が部下だったら絶対に
翼さんについて行きたい。」

こんな風に褒められた事なんて
なかったから、気恥しかった。

翼「ほら!手止まってるよ!」

郁人「ははっ。はいはい。」

翼「無駄口叩いてないで
ちゃんと手動かして。」

それから黙々と作業し続けて
山積みのダンボールは
少しずつ減っていった。
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