きみと1番目の恋

翼「ねぇ、よかったら
スケボー教えてくれない。」

寿「え?」

翼「やった事なくて...
乗り方だけでも教えてほしいの。」

寿「別にいいけど...。
大丈夫?ケガとかしても知らないよ。」

翼「うん、平気。」

その若者は意外と丁寧に
乗り方を教えてくれて
でも、やっぱりすぐには出来なくて
気付けば辺りは真っ暗になっていた。

寿「今日はもう終わりにしよう。」

翼「うん。教えてくれてありがとう。」

何時間か練習したのに
一向に乗れる気配はなくて
私は結局、郁人くんへのお礼の
手がかりを見つけられなかった。
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