テレビの感想文

このとき、「病気だ」という店主の言葉に、まるで自分が言われたかのように胸が痛くなってしまった。昔、面接で嫌なことを言われた、トラウマの古傷が少し痛くなったのか。

私だって、ダメな人間だ。好き勝手にこうして書いてるけど、自分に、人の生き方に対して何か言ってもいいような権利も資格もない。

ただ、嘘をつくとか、約束を破るとか、もうすぐ60歳とは思えない部分があまりにも目立つ。

その後、ラーメン店店主に断られた日の夜、番組スタッフへのLINEに、かなり深く落ちこんでいるとわかる文章を送ってきて、
最後に「出家したい」と。

これもね、「……は？」と思ったよ。で、結局、室田さんのつながりで、お寺の３日間の修行体験をして、２日目の昼に逃げ出してしまい、ナレーションで小堀さんは逃げ出したと説明したあと、番組は終了。

小堀さんに残ったのは、ATMでの借金（主に、お見合いのデート費用）、後輩の芸人からの借金（結婚相談所の会費を滞納したので、10万円。最初は、20万貸してと言っていた）、そして、30年もコンビを組んでいる相方室田さんからの借金（ラーメン店をやりたいので、100万）。

あとは、番組によって知名度が上がったこととか。見た人によって、小堀さんをどう思っているかは違うので、好かれているかどうかはわからないけど。

私、番組が終わる少し前くらいから、カメラが小堀さんの横顔を映してるとき、その横顔を見るのも嫌になったからね。（苦笑）



話は変わって、今回、特筆すべきは相方、室田さんだ。番組を見終わったあと、「この人、上司だったらなぁ」なんて思ったほど。

クズ芸人と呼ばれる相方に、「ラーメン店をやりたい」と言われ、「絶対やり切る」とまで言った小堀さんに大金を貸し、その話がダメになったあと、「出家したい」と言いだした小堀さんを本気で怒り、殴る。「帰ってください」と追い出された小堀さん。

でも、結局、坊主頭になって戻ってきた小堀さんを見て、最後は笑ってしまう。