一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
再び、沈黙が部屋を包む。硬い表情の樹さんは、静かに私を見つめていた。
「話が、あるんでしょ?」
「…!」
「…なんでも、聞く。」
意を決したような彼。どことなく緊張感が漂う中、私は深く呼吸をした。
「えっと…。樹さんに、見てもらいたいものがあって…」
「…?」
わずかに眉を寄せる彼。
しかし、私が週刊葵風の雑誌を取り出した瞬間。彼のクールな表情が、一気に崩れた。
「っ!!」
言葉よりも早く、ばっ!と雑誌を奪い取る彼。
目を見開いて固まると、見たこともないほど焦った樹さんは、ひどく動揺した様子で呟いた。
「み、見たの…?」
「はい。」
「全部…?」
「はい。」
ドサッ!!
勢いよくソファに倒れこむ樹さん。そして、雑誌を抱きしめたまま、ぎゅん!と私に背を向けた。髪の毛の合間から覗くその耳は、真っ赤だ。
「さ、最悪……っ、カッコわる……っ!」
「!」
て、照れている…!
あの、クールな表情を滅多に崩さない天下の久我樹が…!
「い、樹さん、ちょっとこっち向いてください。」
「やだよ、絶対ヤダ…!…なんでコレを美香が持ってんの…!」
「松井さんから貰ったんです。如月さんが、インタビュー記事はそのままでいいって言ったので、樹さんに確認しようと思って。」
「ばか…!あいつら…!!」