一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
思わず唸った彼は、ドサ、とソファの背もたれに体を預ける。
「…こんな形で伝える予定じゃなかったのに…」
脱力したように、ぼそり、と呟かれた言葉。ドキドキとはやる胸を押さえ、私は静かに彼の言葉を聞いていた。
照れた顔を隠すようにクッションを抱きしめた彼に、思わず、きゅん、とする。
今なら、言ってもいいだろうか。
自意識過剰なんかじゃないって、信じてもいいだろうか。
「あ、の……、樹さん。」
ちらり、と私を見た彼に、小さく尋ねる。
「この記事は、本当なんですか…?」
「え…?」
「私のこと、どう思ってるんですか…?」
はっ、と見開かれる彼の瞳。ずるい質問の仕方だって、分かってる。
好きだ、と、彼に言わせようとしてる。その下心を察せない彼ではない。樹さんは私の気持ちに気づいていた。
しかし、彼もそう甘くはない。
薄く形のいい唇が、低い声を紡ぐ。
「…もし、俺が好きだといったら、美香は俺の恋人になる気はあるの?」
「…!」
駆け引きだ。
しかし私は、さらりとかわすことも切り返すことも出来ない。ただ、頬を染めて彼を見つめ返す。
ーーギシ
私の隣へと腰を下ろす彼。急に至近距離に近づかれ、緊張が高まる。
「可愛い顔で見つめたってダメだよ。次は、美香の番でしょ?」
「っ、え?」
「俺は散々週刊誌に恥ずかしいことバラされたんだから、今度は美香が言う番。」
「わ、私は樹さんが自分で週刊誌に言った記事を見ただけじゃないですか…!」
「いーから、教えて?美香は俺のこと、どう思ってんの?」