一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
呆気にとられてまばたきをしていると、目を細めた彼が「おいで。」と薄い唇を動かした。
はっ!とした私は、ご主人様に歩み寄るペットのように、すごすごと彼の隣に座る。
「お、おはようございます…」
「うん。」
さらり、と挨拶を交わしたところで、彼は黒いバックから、すっ、と何かを取り出して私に手渡した。
それは、数冊の週刊誌。
色濃く印刷された見出しには、目を疑いたくなるような文字の数々が載っている。
“カリスマ御曹司の熱愛発覚!お相手は一般女性!”
“カメラの前で堂々キス!暴かれたプライベートに迫る!”
“激写!久我 樹(29)世間を揺るがすスキャンダル!”
「…っ……!!」
めまいがしてきた。つい、額を押さえた私に、隣の彼は表情も変えずに呟く。
「週刊誌ってすごいね。思ったより反響がデカくて驚いた。みんなこんな話題に興味あるんだ。」
「当たり前じゃないですか…!!!!」
まるで他人事のようにそう言った彼に、つい声を上げる。すると、久我さんは、ふっ、と私を見て言葉を続けた。
「怒ってる?」
「!い、いや、怒っているというか……」