一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
マサカ、コノ男ガ…!!!!!
一瞬で石化する私。そして、同時に全てを理解する。
彼氏に振られて、酔っ払いに絡まれた私を助けてくれた彼は目の前のこの人。…つまり、記憶がないワンナイトラブをかましたイケメンも、この人。
さっ、と血の気が引く私。
相手が相手だ。まさか、職場の上司と。…しかも、財力も地位も、全てを手にした久我ホールディングスの御曹司と一夜を共にしてしまうなんて。
全国の久我ファンに殺される。
というよりも、こんな熱愛報道をされた以上、襲撃はすでに間近に迫っているのではないだろうか。
「どう?思い出した?」
「えっと、思い出した、というか…。大変申し訳ないんですが、酔っ払ってて記憶が飛んでいるというか…」
「もう一回キスでもしたら思い出す?」
「け、結構です!!!」
ふわり、と香る彼の香水。そうだ。この匂いにデジャヴを感じたのは、ベッドの中で包まれた香りだったからだ。
ベッドで寝ていた彼の綺麗な横顔に既視感があったのも納得がいく。
そのことに気づき、かっ!と熱くなる体。久我さんは、そんな私にくすり、と笑う。
「顔、真っ赤だけど。そんなに恥ずかしい?」
「み、見ないでください。それと、この話題はもう触れないでもらえると…」