一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
ぐいっ。
不意に、手を握られた。流れるように引き寄せられる。
ぼすん!
そのまま、抱きとめられるようにソファに腰を下ろした私は、一瞬、息が止まりかけた。
「あ、あの。近くないですか…?」
「そう?座った方が落ち着くでしょ。」
「この体勢の方が落ち着きません…!」
背中からすっぽり抱きしめられる。久我さんの足の間に収まった私は、背中越しの体温を感じて、かっ!と体が熱くなった。
(前言撤回…!全然優しい距離の縮め方じゃない!)
「く、久我さん…!」
「樹でいいよ。名前で呼んで。」
至近距離から聞こえる声に、緊張が高まる。ガチガチになった私に、くすり、と微笑む彼。
と、その時。何かに気がついたような息遣いが背後から聞こえた。
「…美香、いい匂いがする。俺が来る前、お風呂入ってたの?」
「!」
さらり、と撫でられる髪。うなじに触れた彼の唇に、ぞくり、とする。
「もしかして期待してた?」